サマセットモームの中身

向井地美音さん、AKB48について。

どこよりも早くAKB48 TIFオンライン2020セトリを考える

やぽちゃん。

2ヶ月ぶりの更新、何を隠そう券なし権利なしで全くAKB48を摂取できずにいるので書くことがない。

さて、昨晩から人生について悶々と考えていたら朝になってしまったのでそのままの勢いでTIF2020のセトリ予想をしました。セトリ予想はよくやる遊びなんですが、作り手と思想が一致するとバカ気持ちよくなれるのでセルフプレジャーにおすすめ。(すすめるな)

今回はこれと先ほど実際に行われたAKB48のステージのセットリストの内容を合わせて、簡単に製作者(もちろん今回は向井地美音さん)の意図に歩み寄ってみたいと思う。

過去2回を振り返ると、分かりやすく沸けるTIFっぽいセトリが2018年、全国ツアーの一貫的な位置付けでツアーで使わなかったmasterpieceを中心に王道セトリを組んだのが2019年だったように思います。(2018年は柏木由紀さん、2019年は向井地美音さんが考えています)

今年はそうした過去2回を踏まえて迎えた3回目。若返ったAKB48をどう魅せるのか、さらにはオンライン開催という状況にどう向き合うか、といった辺りが個人的な注目ポイントでした。

コンサートやイベントのセットリストをメンバーが考えるようになって久しいですが、大人が考えていた頃と比べて、特に向井地美音さんが中心となって考えたセットリストには明確な意図を感じる選曲が多いです。

例えば今年の初めに行われたAKB48単独コンサートの1曲目は「君と虹と太陽と」でしたが、この選曲は本人が「昨年の全国ツアーから続いてることをイメージした」と発言しています。その全国ツアーの千秋楽でも「夏が行っちゃった」や「永遠より続くように」など、時節を感じる楽曲や、自分たちが表現したいことに当てはまる楽曲が積極的に用いられており、それらの意図を紐解くことでよりコンサートが楽しめるようになっています。

 

それでは実際にセットリストを見てみようと思う。炒り卵がSKE48に夢中で仕事しないのでセトリは下記参照。

mdpr.jp

1.Beginner
2.制服が邪魔をする
3.胡桃とダイアローグ

TIFのような単発のイベントのセットリストを考える際、1曲目の選曲は本当に難しい。持ち時間が少なく曲数は多くて7.8曲、途中で方向転換したり、いくつもブロックを作れる訳でもないので。

誰もが知るmasterpieceでガッツリ掴みにいくか、全体の構成の一部にするのか。今回は前者を選択したのが私、後者にしたのが向井地美音さんだったのかなと。

2019年の冒頭がRIVERだったことを踏まえると、まだTIFで見せてないもう1曲である「Beginner」から始め、「制服が邪魔をする」→「胡桃とダイアローグ」と続ける、あえてこのカッコいい系の切り口で幕を開けるのは去年の全国ツアーでチームAがやったのを思い出します。

そんな中でもTIFという場を踏まえ、古参のオタクが喜びそうな「胡桃とダイアローグ」みたいな曲を選ぶあたりが向井地美音さんらしいよねとなる、「制服が邪魔をする」も同じく。

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4.サステナブル
5.大声ダイヤモンド
6.チームAKB推し

序盤のカッコいい系楽曲から翻って王道楽曲で掴みの中盤。「サステナブル 」と「大声ダイヤモンド」はこれしかないという2曲。2019年から始まった"楽しいばかりがAKB!"の根底にはこの2曲があると言っても過言ではないかもしれない。「サステナブル 」は言わずもがな、「大声ダイヤモンド」は全国ツアーのシングルメドレーの締めであり(サステナブルは別枠という捉え方)、前出の単独コンサートでもアンコール1曲目というどちらも印象的な部分で用いられているので。

「チームAKB推し」は今回のセットリストの中での目玉、一番の魅せ場だったんじゃないかなと思う。チーム単位の楽曲披露でしか使われてこなかった曲だし、それを逆輸入的に全体曲たして使うのは面白いと思いました。特にメンバーのコールや、その際の周りのメンバーの振付も少し変わってる部分があったように見えた(総監督の横でペコペコしてるやつとか)ので、みんなで相談して考えたんかなって笑顔になった。最近、選抜メンバーが歌番組などでも、ただパフォーマンスするんじゃなく、何か一つ考えて工夫するようにしているように見えるし、積極的にそういう流れを作ってるのかな?みたいなことも感じてます。

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7.ひこうき雲

"画面の向こう側でも楽しめるセトリ"がこのひこうき雲で終わることでより一層そう感じることができますね、最高。ひこうき雲は神。いつかスカイステージ、スマイルガーデンでもタオル振りたい、AKB48唯一のタオル振り曲やし。

ここでもこういう渋い1曲を持ってくるのはやっぱりTIFだからだと思う、向井地美音さんの中でTIFはそういう場所なんだろう。お前らこれ聞いて育ったんだろ?そろそろ戻って来いよ、気持ちよくしてやるよ、総監督がそう言ってます。というか秋から冬への途中ってまさに今か?

 

とまぁここまで振り返ってきて、序盤でグッと引き寄せておいてラストにカタルシスを用意するみたいな、定番のセットリストだったかなというのが私の感想になります。流れを意識するあまり全体的に小さくまとまった感は否めないし、確かに盛り上がりには若干欠けるけど、丁寧な、真摯なセットリストだったと思いますね。

年に1回、バカになれるAKB48がTIFのステージであって欲しいけど、まぁコロナやし、オンラインやし、また来年って感じで…。

ちなみに私のセットリストは「#好きなんだ」で点火、そこから一気に「Only today」→「その汗は嘘をつかない」と続け、目玉が「ロックだよ…人生は」です。やっと本店に帰ってきたか、みたいな。「初恋は実らない」〜「サステナブル 」はよくやるストーリー構成でおんちゃんまたこういうことやってきそうだなって。ちょっと考え過ぎました。

 

終わり。