サマセットモームの中身

向井地美音さん、AKB48について。

【歌詞解釈】ごめんねSUMMER

私なりに

ごめんねSUMMERの歌詞解釈をしてみました。AKB48 2029ラジオ秋元康カルタ回を受けてのやつです。まずは歌詞がこちら

ごめんね、SUMMER
歌:SKE48

作詞:秋元康

作曲:俊龍

君は防波堤で
膝を抱えて
近づいた波を
数えてた
僕はその隣りで
邪魔するように
わざと話しかけたら
肩をぶたれた

真っ青な海は
愛しさに似てるよ
永遠のその意味を
教えてくれるもの

ごめんね、SUMMER
眩しい
その横顔を
見てたら
ハートにそっと
触れたくなった
僕のいたずら
ごめんね、SUMMER
この恋
友達なのに
切ない
潮風だけが
ずっと前から
君に吹いてる
ごめんね、SUMMER

白いかもめたちが
空を回って
早く告れよと
囃すけど
僕はおどけながら
スニーカーを脱いで
ふいに逃げ出すように
全力で走る

弾んでる息と
ときめきが苦しい
さざ波を数えても
どうにもキリがない

このまま SUMMER
2人に
照りつけている
太陽
想いはずっと
続くのだろう
何があっても…

このまま SUMMER
遥かな
水平線の彼方へ
僕は1人で
足跡つける
好きと言えずに
このまま SUMMER

真っ白な砂は
正直な気持ちさ
度が過ぎた愛しさを
あやまろうと思う

ごめんね、SUMMER
眩しい
その横顔を
見てたら
ハートにそっと
触れたくなった
僕のいたずら
ごめんね、SUMMER
この恋
友達なのに
切ない
潮風だけが
ずっと前から
君に吹いてる
ごめんね、SUMMER

言わずと知れたSKE48の名曲、あらためて歌詞を見ながら聞いてみると思ったことがあります。

本当に片想いの曲か?

ポイントが2つ。

1つ目。

僕はその隣りで
邪魔するように
わざと話しかけたら
肩をぶたれた

Aメロ2回し目の部分、ここから分かることは、"僕"と"君"は海岸で2人きりになれるし、隣同士で話したり、何なら肩をぶたれる距離感にあること。つまりとても仲の良い友達です。

2つ目。

弾んでる息と
ときめきが苦しい
さざ波を数えても
どうにもキリがない

2番Bメロの歌詞、これ"僕"と"君"のどちらの描写だと思いますか?私は"君"なんじゃないかと思いました。もちろんスニーカーを脱いでかけ出した"僕"の弾んでる息、と捉えることもできます。ただ1番Aメロ冒頭から波を数えてるのは"君"なんですよね。こっちの方が自然じゃない?

友達以上恋人未満のやつか?

あとはよく分からない比喩表現についても整理します。

は"君"の心情だろうというのは想像がつきやすいかなと思います、そこに起こる波は"君"の心の揺れ動きでしょうか。

あとは潮風、これは海に波を起こす存在であることからも"僕"の気持ちですよね。潮風だけがずっと前から君に吹いてる、いつまでも横顔を見る関係のままだけど、気持ちだけは正面から向き合ってるよ、って感じだと思います。

かもめ太陽に共通するのは空、何となくすべてが分かった上で2人を見つめているような設定ですよね。

一番解釈が分かれるのは砂浜(真っ白な砂)かな。直球に片想いの曲だと解釈するとここは"僕"の気持ちになるかもしれないです。ただこれを私は"僕"と"君"それぞれの気持ち、2人の間に距離感を表しているんじゃないかと思いました。あとでまた説明します。

これ、両想いでしょ

以上を踏まえた上でもう1度歌詞を見ながらストーリーを確認します。

1番Aメロ〜Bメロ

君は防波堤で
膝を抱えて
近づいた波を
数えてた
僕はその隣りで
邪魔するように
わざと話しかけたら
肩をぶたれた

真っ青な海は
愛しさに似てるよ
永遠のその意味を
教えてくれるもの

防波堤で膝を抱えながら自分の気持ちと向き合う"君"、側には"僕"がいます。"僕"はそんな"君"を見ているといてもたってもいられず、ちょっかいを出すように話しかける。「うるさいな!」って感じで肩パンする"君"、どうしても"僕"にはこういう接し方になってしまう。

すみません、異臭が過ぎました。でも1番Aメロをこう捉えるだけでかなり違った世界が広がりません?っていうか"君"は松井珠理奈さんですよね。

サビは飛ばします。

2番Aメロ〜Bメロ

白いかもめたちが
空を回って
早く告れよと
囃すけど
僕はおどけながら
スニーカーを脱いで
ふいに逃げ出すように
全力で走る

弾んでる息と
ときめきが苦しい
さざ波を数えても
どうにもキリがない

少し無理やりだけど、白いかもめたちが囃し立てているのは"君"です。スニーカーを脱いでふいに逃げ出す"僕"を見て、あっ…そういう意味じゃなかったのに…みたいな感じで後ろ姿を確認してます。私の考えではさざ波を数えているのは"君"なので、弾んでる息もときめきが苦しいのも、全部"君"の描写だということになります。

ラスサビ前

真っ白な砂は
正直な気持ちさ
度が過ぎた愛しさを
あやまろうと思う

ここまで来ると、どうやら度が過ぎた愛しさというのは"僕"にとっては真剣な"君"の邪魔をしてしまったこと、"君"にとっては自分の気持ちとは裏腹に"僕"にそっけなく当たってしまったこと、のように思えます。あやまろうと思っているのはお互いに、真っ白な砂が正直な気持ちだよというのも両者が共に思っているんですね。

おんちゃんのカルタの部分

遥かな
水平線の彼方へ
僕は1人で
足跡つける
好きと言えずに
このまま SUMMER

参考までにおんちゃんが2029ラジオで紹介していたのカルタの部分。

おんちゃんが感銘を受けた考察だと、ここの部分は"君"を諦めるに至った"僕"の心理描写らしいです。水平線の彼方、つまり"君"の心の中(海)のどこか端っこの一部分にだけでも僕の足跡を残す、残せればいいや。好きとは言わずにずっとこのままの関係でいよう。ってことみたい。私のストーリーとも合点がいくので、そのまま採用したい(何様)。

ただその考察だとこの続きの真っ白な砂の部分をそのまま"僕"の気持ちだって捉えてるらしいんですよね。この方の考察では叶わない片想いを歌っているのがこの曲です。

サビ

ごめんね、SUMMER
眩しい
その横顔を
見てたら
ハートにそっと
触れたくなった
僕のいたずら
ごめんね、SUMMER
この恋
友達なのに
切ない
潮風だけが
ずっと前から
君に吹いてる
ごめんね、SUMMER

さて、ここまで来るとどうですか。なんだかサビの歌詞もただ切ないだけじゃなく、より甘酸っぱいというか、より俊龍のメロディに近い世界観に感じられません?友達なのに切ない、が効いてますね、すごく若い。

まとめ

ということで、ごめんねSUMMERは叶わない片想いを歌った曲ではなく、すれ違う両想いを歌った曲なのではないか?というのが私の解釈になります。

これまでこういう楽しみ方においても散々擦り倒されてきたであろう曲なので、色んな意見や解釈があると思いますが、とりあえず私の解釈はこんな感じです。大異臭失礼しました。

おんちゃん、読んでる?

 

以上。