AKBINGO!、終わらないで…
多分こういう節目で
記事を投稿するとそれっぽいよねってことで。
昨日、正確には2019年9月25日の放送をもってAKBINGO!がその11年半の歴史に幕を下ろした。AKB48にとっては2019年は本当に節目の年になったというか、悪い意味で、いくつもの積み上げて来た歴史が終止符を打つことになって。AKB48のオールナイトニッポン、AKB48SHOW!、そして昨日のAKBINGO!。間違いなくここまでのAKB48のど真ん中にあった冠番組たち。特にAKBINGO!に関しては私がAKB48に大きく踏み込む前から知っていた番組だったので、放送終了の発表から昨日まで、色んなことがあったなぁなんて感傷に浸ったりしていた。どうせだから自分語りをしておくと、記憶の中で一番古いAKBINGO!は前田敦子さんが巨大滑り台から粉の中に落ちないように踏ん張ってるシーンなんですが、これが2008年4月7日放送(AKB1じ59ふん時代)らしくて、この時はまだ民間人で、バイトから帰って来てテレビを点けたらたまたまやっていたんだったと思う。アケカスとして自意識を持ち始めたのが2010年後半くらいからなので、それまではやってれば見る、くらいだったのかな。大島優子さんを応援するようになってからは毎週録画して見ていたし、まぁつまらない時は途中で消したりもした。向井地美音さんが出演するようになってからはより欠かさず見るようになったし、この頃になるとTwitterで実況したりするのも毎週火曜日の楽しみだった。働き出してからは寝落ちすることも増えてしまったけど、今思えば勿体なかったなと思うし、もっと1回1回大切に見ておくべきだった。
ただこれは間違いなく言えることだけど、AKBINGO!を見て「あー面白かったなー」って思ったことは数えるほどしかなくて。AKB48が国民的人気を獲得する以前においてはいかにも深夜のアイドル番組っぽさがあったし、知名度が低いからこそやれることの幅も広かったからか、印象的な企画も多かった。ただそれ以降、ロケ企画も無くなりスタジオ収録ありきになってからは使い倒された企画と、的外れな新企画を右往左往するような内容ばかりで、正直毎週失笑していたような記憶しかない。メンバーのトークスキルを磨く場はオールナイトニッポンだったと思うし、ドキュメンタリー的な内容やパフォーマンスが見れる番組はAKB48SHOW!だった。AKBINGO!は全部ヤラセ(台本)と聞いているし、まぁスタジオライブは神みたいなところはかなりあったけど。(チャンスの順番のあっちゃんのアンダーを優子がやってたのめちゃくちゃ良かったよね。) だから個人的にAKBINGO!は他の番組に比べて存在意義が希薄だったと感じていて、実際他の番組より先にAKBINGO!が終わっていたらそれはそう…くらいの感情しか抱かなかったかもしれない。
肝心の最終回はといえば、これまでの名シーンを見たり、メンバーの思いの丈を述べたり、前しか向かねえを歌ったりで、あっという間に終わってしまって。前しか向かねえを選ぶあたりさすが最後まで滑ってるなって感じで、呆気ない最後だなと思ったんですよね。ただ放送終了直後、こういうツイートが流れてきて、何やらウーマン村本が後語りのようなことをやっているみたいだったので聞いてみた。
AKBINGOの最終回の収録終わりに1人でボソッとラジオ撮りました。収録の裏で見た事、仕事一緒にして感じたことを話してます。無料です、よければ。https://t.co/dsxaF8S6L5
— 村本大輔(ウーマンラッシュアワー) (@WRHMURAMOTO) 2019年9月24日
これ、是非オタクの皆さんにも時間のある時に聞いて欲しいんですが、昨日はこれを聞いて、本編では泣けなかったのに何故かポロポロ泣いてしまって、とにかくメンバーが真摯にAKBINGO!に取り組んでいたことが伝わってきたのと同時に、ウーマン村本にここまでAKB48とAKBINGO!のことを理解してもらっていたとは思わなくてまぁまぁ感動してしまった。オタクはすっかり手のひらを返した。
AKBINGO!が「スターになる前の、スターになろうとする子の舞台。彼女たちが大海原へ出ようとするその水際、そこで必死にもがいているような番組」でAKB48が「長い人生の中のほんの一瞬の夢」だって理解してメンバーの人生を応援してくれるウーマン村本はいい奴だしちょっとお笑いに向いてなかっただけ
— はるさん (@hr3_0n) 2019年9月24日
台本ありきで、退屈で、眠くなるような、本当に最後までそんなAKBINGO!だった。ただそれでもメンバーにとっては貴重なバラエティへの挑戦な場であり、テレビで見てきた憧れの舞台であり、先輩から引き継いできた大切な歴史だったかもしれない。メンバーとMCはお互いそういう空気を感じながら、ずっとこの番組を作り上げてきたんだと思った。バッドボーイズの2人の頃だって同じだったはず。なんだAKBINGO!にもちゃんと存在意義あるじゃん、まさかこのラジオを通して気付かされるとは思わなかった。メンバーやスタッフ関係者、色んな人の想いがあったからこそ番組が11年半もの間続いて来られて、そんな当たり前のことにも考え及ばず、毎週つまらないのひと言で切り捨ててきてしまったのは少し申し訳ない気持ちにもなった。や、まぁ本当に毎週つまらなかったんだけど。
こうして考えてみるとおんちゃんはAKBINGO!を終わらせてしまったことへの責任をかなり感じていたかもしれない。番組最後のスピーチにしても総監督就任の時くらい泣いてたし。ぴえん。
さて、これにて私たちアケカスはついに地上波での冠番組を失い、AKB48のレギュラー番組はニッポン放送毎週日曜0時放送「AKB48の2029ラジオ」とCS放送の二番組だけになった。(ここだけの話、2029ラジオはとても思想と哲学と魂の話に偏った内容になっているから絶対聞いたほうがいいですよ。)
これで地下アイドルと言われてもおかしくない立ち位置になったみたいなところはある。(大袈裟) だってお茶の間からしたらますます得体が知れないグループですよね。秋葉原のドンキホーテ8Fと幕張メッセに引きこもってる感じで。メンバーの親御さんからしたら普通に生活してて娘の活動を見る機会が劇場公演とコンサートしかないのってどうなんだろう。少なくとも以前と比べたら心情的に不安な面も大きくなるよね。色々あったし。こうなったらテレビ東京に「思い出ビル工事中」とかやってもらうしかないかもしれない、NOGIBINGO!的な。語呂もいいと思う。
以上。